マーボー豆腐の正統レシピ

レシピの紹介
マーボー豆腐の正統レシピ
カテゴリ | 材料と分量 |
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主材料 | 木綿豆腐 400g(1.5cm角切り)<br>挽き肉 50g(脂肪あり) |
エッセンス調味料 | 郫県豆瓣醤 1.5勺(約20g、細かく刻む)<br>刻み唐辛子 10g(干し唐辛子+四川花椒を炒って刻む)<br>花椒粉 5g(仕上げに振りかける) |
副材料 | 粗びん 10g、生姜のすりおろし 5g、豆板醤 5g(刻む)、ネギ・パクチー 少々 |
調味料 | 塩 2g、砂糖 3g、醤油 5ml、料理酒 5ml、鶏がら節 1g(任意) |
その他 | 水溶き片栗粉(片栗粉:水=1:5、3回分使用)、だし汁/水 200ml、菜種油+ラード(香りを増す) |
ポイント:
豆腐は木綿豆腐がおすすめ(崩れにくい)。なめらか豆腐は茹で時間を延長する。
刻み唐辛子:干し唐辛子と四川花椒を2:1で炒って香りを出し、粗く刻む。
参考動画(さんこうどうが)
詳細手順
豆腐の下ごしらえ
豆腐を角切りにし、塩としょうゆを加えた冷水鍋で中火で茹で、水が沸騰寸前まで(約1分)、ザルに上げて水気を切る。
→ 目的:豆臭さを飛ばし、形を整える。しょうゆで下味を付ける。
底味と肉の炒め方
菜種油とラードを熱した鍋に挽き肉を入れ、中火で炒め色づくまで。
鍋の端に寄せ、郫県豆瓣醤、豆板醤、生姜・にんにく、1/3の刻み唐辛子を小火で炒め赤みが出るまで。
肉と混ぜ、料理酒を加えて香りを飛ばす。
煮込み
だし汁または水を加え、砂糖・しょうゆ・塩を加える(郫県豆瓣醤は既に塩気があるため注意)。
豆腐を優しく入れ、小火で5分間煮込み、スプーンの背で軽くかき混ぜる。
3段階のとろみ(コア技術)
回数 水溶き片栗粉の状態 手順 目的 1回目 稀な(片栗粉少なめ) 鍋縁から回し入れ、中火で混ぜる 初段階の水分固定、豆腐の滑らかさ 2回目 やや濃い 火を止めて加え、混ぜた後10秒間火にかける 汁の引き締め、とろみの強化 3回目 最も濃い 火を止めて加え、微火で20秒間混ぜる 完璧なとろみ、出汁の「吐水」防止 仕上げ
残りの刻み唐辛子・花椒粉・ネギを振り、180℃の熱油をかけて香りを立てる。
重要な技術ポイント
3段階とろみの科学:豆腐細胞が熱で水分を放出するのを、とろみの濃度を段階的に増やすことで抑える。
火を止めたとろみ:2回目以降は火を止めて加えることで、片栗粉が焦げ付きにくい。
刻み唐辛子の代替案:時間がなければ花椒油+唐辛子粉末でも代用可能(風味はやや劣る)。
茹でない豆腐の方法:豆臭さが少ない場合は茹でずに直接煮込み、かき混ぜは減らし2分追加する。
基本の口ぐち:「麻辣、熱、香、サク、柔らか、新鮮、活気」。最後の熱油が風味の決め手。
時間と難易度
項目 | 詳細 |
---|---|
難易度 | ★★★☆(中級以上)<br>刻み唐辛子の作成、3段階とろみのタイミング、火加減の調整などが必要。 |
準備時間 | 約15分<br>- 豆腐の茹で: 5分<br>- 刻み唐辛子: 8分<br>- 肉・調味料の下ごしらえ: 5分。 |
調理時間 | 約12分<br>- 肉・底味の炒め: 3分<br>- 煮込み: 5分<br>- とろみ: 4分(火を止めた作業含む)。 |
全体の時間 | 約27分(買い物時間は除く)。 |
課題と時短テクニック
課題 | 解決策 |
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刻み唐辛子の焦げ付き | 干し唐辛子と四川花椒を2:1で小火で炒め、わずかに色が変わるまで火を止める(約10秒)。冷ましてから刻む。 |
豆腐の崩れ | 塩としょうゆで茹でて形を整え、煮込み時にスプーンの背で優しく混ぜる。とろみをつける前に火を止める。 |
3段階とろみの手間 | 事前に3つの濃度(薄→中→濃)の水溶き片栗粉を小皿に用意しておく。 |
時間がかかりすぎる | 時短案:<br>- 刻み唐辛子を省略→花椒粉+唐辛子粉末で代用<br>- 茹でない豆腐→かき混ぜを減らし2分追加する。 |
まとめとアドバイス
初心者向け:刻み唐辛子を省略し、花椒粉+唐辛子粉末で代替。全体の時間は20分で済む。
本格派向け:3段階とろみと刻み唐辛子を厳守し、30分を確保する。
道具の工夫:深型の非粘着鍋を使用して豆腐を崩さず、下ごしらえ時に茹でと炒めを同時進行する(約5分短縮)。
覚え方:「茹でて火を止め、油をかける」——茹でて形を整え、火を止めてとろみをつけて、最後に熱油で香りを出す。